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超有機化学入門という本を書きました!!

2021/11/18
 
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有機化学の全く新しい入門書

超有機化学入門~研究者120年の熱狂~

本を書きました

この度、私、諸藤達也の執筆した『文系でも3時間でわかる 超有機化学入門 ~研究者120年の熱狂~』という書籍が裳華房から出版されることになりました!!

画像クリックで説明へ!
12/20発売で予約は上の画像からできます!

どんな本なの?

この本は全く新しい有機化学の一般向け入門書として執筆しました。以下、ポイントを列挙してみましょう!

①テーマは一つだけ!

本書は「ベンゼン環とベンゼン化をつなげる」という、シンプルながら研究者が120年以上悩み続けている問題を取り上げました。この問題の優秀な解答であるクロスカップリングは2010年ノーベル賞にもなったわけですが、理系の高校生、大学生、さらに文系の方でもわかってもらえるように書けたと思います。そして本書はクラシカルなことだけでなく、C-H官能基化という最新研究の解説へも踏み込んでいきます。目次は以下の通り!

第1週:有機化学はつまらない?
第2週:六角形をつなぐ旅のはじまり
第3週:未来へ紡ぐ山本明夫 ー働くニッケルー
第4週:革命の時 ー熊田・玉尾・コリューカップリングー
第5週:周期表の旅人 ー周期表を旅する根岸英一ー
第6週:人類の到達点 ー最強の鈴木・宮浦カップリングー
第7週:研究はどのように評価される?
第8週:究極の反応を目指して
第9週:火星には旗が立っていた ーヴァンヘルデン・バーバーグカップリングー
第10週:夢の反応 ー村井反応ー
第11週:輝く星 キース・ファニュー
第12週:定跡を外すArPTZ+
第13週:旅は終わらない

②研究者にスポットライトを!

本書は「研究者が何に悩み、どう乗り越えてきたのか」にスポットを当てています。

これまでの有機化学入門書は、「有機化学ってこんなところにも使われているんですね~、便利ですねぇ~」みたいなスタイルが多かったように思えますが、本書はそれを超えて、研究者がどのように有機化学を発展させてきたのかにスポットを当てています。研究者がどんな風に何を考え、学問を発展させてきたのかがわかる珍しい書籍だと思います!

③とにかく読みやすい!

本書は読みやすさを最大限に配慮しました。このblogではおなじみの理香と勇樹という二人の掛け合いで、物語が進んでいます。文系高校生の理香に説明するという構造なので、かなりわかりやすく説明することができたと思います。

矢野恵様に沢山のアイコンを書いてもらいました!

本書はフルカラーで、原子は可愛いキャラクターで登場します。

オススメの読者

本書は自信をもって広い層にお勧めすることができます!

理系高校生・大学生:きっと知られざる有機化学の一面と、研究者という新たな進路の選択肢が増えるはず!
文系&理系社会人:有機化学に馴染みのない方もある方も、有機化学という一学問分野の進歩の歴史を辿ることで、知的好奇心を満たせるはず!
専門家:有機化学を一般向けにどう語るのか?という部分をぜひご覧いただきたいです!

お願い

この本は、有機化学をできるだけ広い範囲に届けたいという一心で執筆しました。

本を作る、という作業は予想以上に大変なことが多く、メチャクチャ大変でした。にもかかわらず、フルカラーにしたり、宣伝費を大幅に増やそうと提案したおかげで、印税はほとんど残っていません。むしろ、残しません。一冊でも多く届けることが大事だと思っています。

だからと言っては何ですが、ぜひ皆様に本書を購入してほしいのです。

魂を込めて書きました。沢山の人にご協力を頂き仕上げました。

どうか、一冊お手に取って下さい。どうぞよろしくお願い致します。

あと、SNSの拡散にご協力していただけると助かります!メチャメチャお礼言います!(^O^)

↓以下から予約できます!ぜひお願いします!

 

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