日本化学会第99春季年会(2019)@甲南大学:感想
日本化学会第99春季年会(2019)
甲南大学岡本キャンパス
2019. 3. 16-19.
日本化学会年会に参加しました!
アカデミックキャリアをスタートさせて初めての年会なので、若干緊張。
逆にいうと、新鮮ともいえる年会。
学会報告はいままでしてこなかったけど、みんな来てる年会くらい報告するのはありかも、と思ったので、これから毎年年会の参加報告を残しておこうかと思います。
盛り上がるポスター会場
ポスター会場に行きました。
すると入り口のほうでBCSJのインパクトファクター4超えたことを大々的に宣伝。インパクトファクターがどうのこうのって、基本的に嫌な響きになるものだけど、BCSJの場合、嫌な印象をなぜか感じなかった。なんだろ、このほっこりする感じ。一方のChem Lettは・・・1.625 (2018)。なかなか苦戦しているようだ。
で、ポスター発表ですが、会場が激混みでびっくり。ポスターはほかの分野の人に躊躇なく素人質問できるので、好き。印象に残ったのは、三か月の留学の成果を発表していた学生のポスター発表。わずか三か月とはおもえない実験量で、成果も論文1~2報くらいになりそう。
すご・・・実験やりすぎやろ・・・(^_^;)
自分の研究室の発表
うちの研究室は2件の発表。
一件は有機電子移動の分野で、うちの研究室の学生の発表。個人的にかなり面白いと思っているんだけど、なかなかわかりにくい部分があるので、どんな反応があるかワクワクしていた。発表後の反応はやはり人によってまちまちであったが、何人かにおもしろがってもらえたようだ。よかった~。有機電子移動の分野は、学生の時から参加していたので、昔からお世話になっている方々に、今取り組んでいることを伝えられてよかったと思います。
もう一件は私の発表。四年生が頑張って取り組んでくれた研究だ。学会発表が三年ぶりで、めちゃくちゃ緊張しました。早口なって、少し時間があまり、結論のスライドを詳しめに説明するというありさま。ただ発表していて、わりとしっかり聞いてもらえた手応えがあるので、その点はよかったかなぁと思います。
いずれにせよ気に入っているテーマを発表できたのですが、皆様どう感じたんでしょうね?そういったフィードバックがもっと得やすかったらいいのになぁ、なんて思ったり。
英語講演についてみんなどう思う?
さて、数年前から英語講演の推奨がされている日本化学会年会。これは増えすぎた口頭発表件数をポスター発表に移したり、海外の方を呼べるようにする土壌を作るためらしいね。やりたいことはわかるけど、どうなんでしょうね?これ。
明らかに英語苦手そうな学生がポテンシャル発揮できず、グダグダになっているのを見ると、なんだかなー、って気がする。もちろん、比較的気軽に英語発表できる貴重な機会でもあるんですが・・・
学会は聴取のためのものか、発表者のためのものか・・・そういう話になってきているような。数年間、英語化の取り組みがなされた今一度、英語発表の流れについて議論がされてもいいのかもしれません。
とはいえ、英語が深刻なレベルでできない私も、年会に限らずいつか英語発表を強いられる状況になるのだろう。英語勉強しよう(´-ω-`)
はじめてのざちょー
人生で初めて学会の座長をしました。
材料系の話や構造系の話が多く、専門外で大変でした。とんちんかんな質問もしちゃったと思います。申し訳ありません。。。それでも最後までやり切れたのは活発な議論をしてくださった皆様のおかげです。会場にいらした方は本当にありがとうございました。
Chem Stationイブニングミキサー
私の学生の時からあったイベントなんですが、はじめて参加しました。
割と、学生メインなんだね。いやぁ~若い!会場のエネルギーがすごいよ。
Twitterで知っている人に会えたり、大学のクラスメートに会えたり、science bar FRACTALの境宏樹さんに会えたり、なかなか刺激的なイベントでした。Bar FRACTALには次の日帰りに寄ってきました(その時のレポートはこちら)。
本ミキサーの趣旨である人の輪を広げることに成功したのではないでしょうか。
総括
なんか、今までで一番よかった年会でした。
助教という立場で参加しているため、自分の研究室の学生の発表があり、これまでと違った楽しさがありました。また、30歳になって、人付き合いの大事さをちょっと感じている私は、今回できるだけ懇親会類に参加しました。昔より楽しい気がします。これも一種の成長かな。
てな感じで、2020年の年会でまたお会いしましょう!
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(1) サイエンスバー FRACTAL と境宏樹さんの話