卒論発表・修論発表の研究発表スライドの作り方:注意点まとめ
発表スライドのポイントまとめ
毎年言うことは文書にしようシリーズ第二弾
みなさん卒論や修論のスライド作ってますか??
スライド作りって難しいよね。私もそんなに得意じゃないけど、守った方がいいと思えるポイントはある。参考になるサイトもすでにいくつかありますが、特に重要だと思う点を列挙していきます。
共通する部分もあるので、この前の卒論・修論要旨の書き方の記事も是非参考にしてください。
スライド作る流れ
要旨作成も同様でしたが、スライドも実際に作る前に、近しい指導教員と打ち合わせたほうが良いです。
以下に列挙してある注意点を意識した上で、まず手書きでA4の紙にどこに何書くかを示すアウトラインを書きましょう。事前におおまかな流れを共有することで、ボスからの全修正みたいな悲劇を回避することができます。
こんなイメージ
ポイントは以下の三点。
①レイアウトがわかるようにする。
②盛り込む内容を箇条書き。
③絵は手書きで指導教員に伝わる程度でよい。
これでOK出てからスライド作って、そのあと細かいところ修正みたいな流れがおすすめです!(^O^)/
発表スライド作るうえで気を付けるべきこと
列挙していくよ!一つ一つチェックしていこう。
ストーリーを意識せよ
スライドを使った発表というのは、紙芝居のようなもので、ストーリーが必要だ。決してデータの寄せ集めではいけない。
しかし、単に「ストーリー意識しろ」といってもむずいので、ストーリーを持たせるコツを説明する。
① 発表全体で何言いたいのか決める。
自分の発表全部を通じて伝えたいことを20文字くらいで設定する。
多くの場合、これが発表のタイトルと密接に結びついているはず。つまり、発表タイトルは非常に大事で、発表のストーリーの終着点になるということだ。当り前だが、今一度強く意識しよう。意識しないといつのまにかブレちゃうよ。
② スライド一枚一枚、何言いたいのか設定する。
全体で言いたいことが決まったら、次に各スライドで伝えたいことを設定する。
ポイントは先にスライドのタイトルを考え、そのあとでスライドタイトルに則した内容をスライドに載せること。
このような作り方をすることで、「そのスライドで要は何が言いたいか?」が明確になる。これが明確でないと、自分はわかっても他人はよくわからないスライドになりがちだ。気を付けよう。
③ スライドのつながりを考える
スライドの流れが一通りできたら、スライド間の繋がりをよく考えよう。
①で設定した「発表全体で伝えたいこと」へ議論は向かっているだろうか?突然話が飛んでいたり、話がつながっていないところはないだろうか?もしそれらの問題があった場合は、何か内容が足りていなかったり、余分な内容があるということ。
情報を整理して、スライド間の話がスムーズになるように調整しましょう。特に結論のスライドは、最初に設定した「発表全体で何が言いたいか?」に繋がっているか注意しよう。ここをミスると、その発表は例外なく残念だ。
この3点を意識すれば、ストーリーのある流れにできると思います。
文字は少なく、大きく
これは鉄則。
文字は24p未満はまず読んでもらえないと考えるべき。
文字が小さく・多い、新聞のようなスライドはやめましょう。
文字を少なくするコツは「そのスライドは何を伝えたいか」を意識して、
①情報の断捨離をして、余計な言葉はカットすること。
②言いたいことを、できるだけ図に落とし込むこと。
である。創意工夫しよう。
図も大きく
図も同様で小さいと見えない。
有機化学の人ならchem draw構造式をスライドに張り付けると思うが、ACS styleの場合150%以上に拡大することを推奨する。私はできるだけ180%くらいになるように頑張っている。
図のレイアウトもいじらないといけないので、結構めんどくさいところ。頑張りましょう。
またchem drawにおける構造式の線を太くするのも重要。
やり方は簡単。[ file > doccument setting > drawing > line width ] の数字を大きくしましょう。私は0.04 cmにしています。
色の種類は少なく
色の数が無駄に多いと目がチカチカする。
いらっとしたよね?これは大げさだけど、これにちかい無駄な多色スライドは割とよく見る。
ポイントは色の役割をちゃんと自分なりに説明できるようにすること。そうすれば無駄に色を増やさずに済むよ!
ページ番号を書く
スライドにページ番号を書こう。
これは質問してくれる人のためにやること。
「7枚目のスライドですが~」てな感じで質問しやすくなる。
PowerPointなら[ 挿入 > スライド番号 ]からスライド番号を入れることができる。途中でページを足しても勝手に番号が変わるので、非常に便利だ。
伝わるデザインを読む
内容ができたら、後は体裁を整えるわけだけど、スライドの体裁にはセオリーがある。
伝わるデザインさんは抜群にわかりやすいので絶対読みましょう。ここで書いた以上の体裁に関するポイントが満載。
これを読めばMS明朝でスライド作る気なんてなくなるはずだ。(^^♪
で、重要なことなんだけど、「伝わるデザイン」に慣れると、スライドが見やすくなるだけでなく、スライド作る速度が上がるんだよね。
不思議なんだけど、迷いがなくなるっていうのかな。
この記事の加筆内容募集
さて今のところはこんなものか。でも他にもいろいろあると思うんだよね。そういった注意事項をみなで共有できればすごくいいと思うんだ!
なので「スライド作るなら、こんなことも気を付けたほうがいいよ!」ということがございましたら、コメントやメールくださいませ。
喜んで加筆します!ヽ(^o^)丿
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関連サイト
(1) 伝わるデザイン
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[…] わることで手技的なことは除いておきます。っとこの記事を書いている途中にもろぴー先生が素晴らしい記事を挙げられていましたのでそちらも合わせてご覧くださいね♪ページはこちら […]