神システム!Beilstein JOC:完全フリーのオープンアクセスジャーナル

   

たゆたえども沈まずさんでオープンアクセスジャーナルの値段についての記事がある。

それぞれのジャーナルのスタンスが透けて見える大変面白い記事だ。

Twitterでこの記事について適当につぶやいていたら、教えてもらえたのだが、Beilstein JOCはなんと読者も著者からも金を取らない神システムであるらしい!!

論文の名前は知っていたが、数ある論文の1つくらいにしか思っていなかった。
こんな次世代な神システムとは、、、知らなくて恥ずかしい(-_-;)
かなり画期的なシステムだと思ったので、ほんの軽く調べてみた。

基本情報

査読 あり
出版 Beilstein institute (非営利団体)
創刊 2005
インパクトファクター2.34

コンセプト
査読つきのオープンアクセスジャーナルであり、著者も読者も完全無料の独自の論文発表プラットホーム。

基金を運用して論文を出しているらしい。すごいね。

 

オープン化というヤクザな商売

オープンアクセス(OA)というと、誰でも論文読めるようになってみんな幸せ!みたいな印象を受けるが現実はそんなに甘くない。

本記事の参考元であるたゆたえども沈まずさんでは以下のように述べられている。

現実は

「論文誌購読のお値段は変わらない」

「OA化でさらに研究者個人が研究そのもの以外にも金を費やす羽目になる」

になっているので、どうにもお題目だけが立派になってるだけで体よく余計金をむしり取られてる感じが個人的にすごいするのがちょっと。いつも通りの購読料をとりつつOAもやっているハイブリッド型の論文誌だと前より儲かってませんこれ?

たゆたえども沈まずさんより引用

まったくもって同意するところ。
オープンアクセス化は、みんなに論文を見てもらうための追加課金システムである。
論文読むのに金とるだけでなく、載せるのにも金をとってきますか、、、なかなかヤクザな商売ね(^_^;)

そんな中、Beilstein JOCのシステムは画期的だ。
なんと論文出すのにも読むのにも金がかからない!

 

このシステムの何が画期的か

1. 企業と研究室を繋げうる
企業に入って感じるのだが、企業では本当に読める論文が少ない。基本的に論文の購読料高すぎなので相当読める論文は絞られている。
うちの会社はまだ頑張っててjacsとか読めるけど、会社によってはオープンアクセスの論文しか読めないところなんてざらにある。ここはアカデミアと企業のギャップのあるところだと思う。

企業が共同研究先を探す時、できるだけ入念に文献を読んで探すが、どうしても読める論文に偏ってしまう。いちいち文献何本もを取り寄せてられないのだ。

オープンアクセスの論文は企業でも自由に読める。ならば積極的にオープンアクセスの論文出している研究室は企業の目に留まりやすくなるだろう。
企業から注目されることは研究室にとってプラスになってもマイナスにはならない。これまでこの恩恵はオープンアクセス誌に投稿できるお金持ち研究室の特権であった。

今までオープンアクセスの論文はお金持ち研究室の贅沢品であった。
しかしBeilstein JOC によってお金がカツカツの研究室にもオープンアクセスできるチャンスが回ってきた!!

お金のない研究室でも企業から注目される確率があがる!!これは小さくないメリットだろう。しかもBeilstein JOCならノーリスク!( ´ ▽ ` )なぜ投稿しない!?

2. インパクトファクターがうなぎ昇る可能性がある。

今はまだ知名度微妙なBeilstein JOC。恥ずかしながら私もあんまり詳しく知らなかった。

Beilstein JOCはインパクトファクターの近いもしくは低い雑誌を完全に隅へ追いやってしまうポテンシャルを秘めている。

例えば外国人がある程度のレベルの有機化学の論文をchem lettに出す理由が完全になくなってしまう。。。だってBeilstein JOCはchem lettよりインパクトファクター高くて、タダで出せて、OAで読まれる確率も高いし。。。
chem lettに届くのはBeilstein JOCにリジェクトされる論文だけになりうる。

このシステムがBeilstein JOC特有であり続けるなら、これから恐ろしくインパクトファクターが伸びる可能性がある。ちょっと今はアピールが足りてないからかくすぶっているが、20年後は結構ハイレベルな雑誌になってるんじゃないかなー(^_^;) JOC落ちたらBeilstein JOC!みたいなのはこのままなら必然に思えるし、それ以上のレベルに行く事も十分考えられる。

鍵はもっとこの神システムをアピールするためのマネタイズかしら。
これは本当に難問だと思うけど頑張って欲しい。

Beilstein JOCが成功して、フリーアクセス&フリー投稿が他の論文誌にも波及していけばいいなぁ。

 

この記事書いた経緯

今日も会社で見ることのできない論文にぶち当たってムカついた。(^O^)
せめて私なりに一矢報いようとBeilstein JOC の宣伝をしてみた。

アカデミアの皆さん、ちょうどいい論文があれば是非Beilstein JOCに投稿しましょー!\(^o^)/

sponsored link

 - コラム, お役たち情報

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。